今後の住宅ローン金利は変動金利は低金利で推移か
マイナス金利解除後も変動金利は低位安定の予想です。
日本銀行はマイナス金利政策を解除しましたが、今後も変動金利は低金利で推移し、固定金利よりも優位な状態が続くと予想します。理由は以下のとおりです。
・変動金利は基準金利と引き下げ幅で決まる
変動金利は「適用金利 = 基準金利 – 引き下げ幅(優遇幅)」で計算されます。引き下げ幅は契約時に決まり、完済まで変わらないため、基準金利が上がらない限り変動金利は上がりません。
・短期プライムレートは金利指標だが変動金利に直接影響しない
変動金利の基準金利は短期プライムレートがベースですが、短期プライムレートは過去に政策金利が変化しても下がったことがありません。これは企業向け貸出金利として使われるため、金融機関の利益確保のために一定水準を維持する必要があるためです
・日本は低金利環境が続く
日本は少子高齢化による労働人口減少と人口減少というデフレ圧力があり、米国のような高金利環境になる可能性は低いと考えられます。
・金利上昇は景気回復と賃金上昇を伴えば問題ない
金利上昇は景気回復と賃金上昇を伴えば、返済負担を増加させるリスクよりも経済活性化によるメリットの方が大きくなります。
結論⇒変動金利は今後も低金利で推移
日本は人口減少という構造的な問題を抱えており、日銀はデフレ阻止のために緩和的な金融政策を継続する必要があります。そのため、今後も変動金利は低金利で推移し、住宅ローン借り換えの好機となる可能性があります。