従業員の退職が経営破綻に繋がる
帝国データバンクによると、深刻な人手不足の中、従業員の退職が経営破綻に繋がるケースが急増しています。2024年の人手不足倒産342件のうち、従業員退職が原因の「従業員退職型」は87件と過去最多を記録しました。
業種別では、サービス業が最多で、IT、人材派遣、美容、介護などが目立ちます。
次いで建設業では、資格を持つ従業員の退職が深刻です。
製造業や運輸・通信業でも、作業員やドライバー不足が顕著になっています。
背景には、物価上昇に伴う賃上げ要求の高まりがあります。大企業を中心に賃上げが進む一方、中小企業では対応が難しく、二極化が進行しています。人材の流動性が高まる中、待遇改善の遅れは従業員の不満を招き、退職に繋がります。
注目すべき投資分野
このニュースから、注目すべき投資分野は以下の分野だと言われています。
IT・人材サービス
従業員退職が多発するIT業界や人材派遣業界では、人材の定着率向上や効率化に貢献する企業に注目が集まります。例えば、従業員エンゲージメントを高めるSaaS企業や、AIを活用した人材マッチングサービスなどが挙げられます。
省人化・自動化技術
製造業や運輸業における人手不足は、省人化・自動化技術へのニーズを高めます。ロボット技術、AIを活用した業務効率化ツール、自動運転技術などを開発する企業は、成長の可能性があります。
介護・福祉サービス
高齢化に伴い、介護・福祉業界の人手不足は深刻化しています。介護ロボット、ICTを活用した介護サービス、外国人労働者の受け入れ支援など、課題解決に貢献する企業の成長が期待されます。
投資の判断は慎重に
あくまでも一般論ですので、投資の判断は慎重に行なってください。
今後は、賃上げできない企業で従業員が流出し、経営が行き詰まる「賃上げ難倒産」が増加する可能性があります。