最新の価格動向
農林水産省は全国およそ1000店のスーパーで販売されているコメの平均価格を毎週発表しています。
先月31日から1週間の平均価格が14日に公表され、5キロあたり4214円と14週連続の値上がりで、過去最高を更新しています。
4月に入ってからは備蓄米の販売がスーパーなどの店頭で確認されていることから価格が下落に転じるのか注目されていましたが、3月下旬より8円とわずかではあるもの、上昇する結果となりました。

そもそもなぜ、お米の価格は上昇しているのでしょうか。
原因をまとめてみます。
なぜ米の価格が上昇しているのか?
1. 2023年の猛暑による収量減少
全国的な猛暑により、稲の生育不良が起こり、収穫量が大幅に減少しました。これが直接的な供給不足となり、価格を押し上げています。
2. 需要の増加
インバウンド需要の回復: 訪日外国人観光客の増加により、外食産業などで米の消費が拡大しています。
家庭内消費の増加: 健康志向の高まりや食の安全意識向上から、国産米を選ぶ消費者が増えています。
米粉需要の増加: 小麦価格の高騰を受け、米粉を使った食品への需要が高まっています。
3. 生産コストの上昇
肥料、燃料、人件費など、米作りに必要なコストが上昇しており、これが販売価格に転嫁されています。
4. 流通構造の変化
農協を通さない直接販売の増加など、従来の流通ルートとは異なる動きがあり、価格動向を把握しにくくなっている側面もあります。
今できる対策
このように複雑でこれだけが原因とはいえない状態です。価格が安定するまでしばらく時間がかかると言われています。
今、できることの一つとしては、「ふるさと納税」の活用が挙げられます。今年はお米を返礼品に選ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。